室生寺について
室生寺は宇陀市室生のけわしい山地にある古刹。
奈良時代末、興福寺の僧賢璟(ケンケイ)が創建。平安時代に入り弟子の修円が寺院としての体裁を整えた。修円は密教の行法に優れた僧で、室生寺は次第に密教寺院の性格を強めていく。女性を退けた高野山に対し、室生寺は女性にも開かれた「女人高野」と呼ばれた。仁王門をくぐり、鎧坂をのぼると金堂・弥勒堂・本堂(潅頂堂)、さらに奥の階段をあがり五重塔・奥の院と、険しい山地を利用して堂塔が建ち並び、数多くの仏像が安置されている。四月の下旬には鎧坂の両脇の石楠花が美しく、秋の紅葉も素晴らしい。
【仏教美術の宝庫】
室生寺は数多くの仏像が安置される仏教美術の宝庫である。金堂には十一面観音・文殊菩薩・釈迦如来・薬師如来・地蔵菩薩の五仏を安置し、その前に十二神将を一列に配する。
※2020年3月17日より、十一面観音像・十二神将像・地蔵菩薩像等は新たな宝物殿に安置されます。
弥勒堂では釈迦如来坐像が客仏として迎えられている。さざなみのような翻波式衣文が美しい平安初期彫刻の白眉。
付帯情報
交通案内 | 最寄駅からの交通 近鉄 室生口大野駅より室生寺行バス「室生寺」下車徒歩5分 |
MAP | 大きな地図で見る |
駐車場情報 | 普通車100台 大型バス10台(有料) |
車椅子による見学 | 不可 |
拝観・開館時間 | 4~11月 8:30~17:00 12~3月 9:00~16:00 |
見学所要時間 | 60分 |
休日・休館 | |
料金 | 大人:600円(500円) 小学生:400円(300円)
宝物殿:400円 ※()内の数字は30名以上の団体割引料金 |
備考 | 宝物殿は2020年3月17日から |