法隆寺について

奈良県生駒郡斑鳩町に位置する聖徳宗の総本山。現存世界最古の木造建築物を誇る。

創建は607年、用明天皇が自らの病気平癒を祈願して建立を目指したが、寺の完成を見ることなく崩御してしまう。父の遺志を継いだ聖徳太子が推古天皇とともに築き上げたと伝わる。また、日本書紀には670年に法隆寺全焼との記述が見られ、これをめぐって現在の法隆寺が再建されたものか否かという論争が明治時代から繰り広げられてきた。昭和17年、南大門東方に寺院跡(若草伽藍)が発掘されたこともあり、現在では再建説が有力になっている。

【仏教美術の宝庫】

広大な境内は西院伽藍、大宝蔵院伽藍、東院伽藍と大きく3つに区分される。西院伽藍受付で渡される拝観券は3箇所の共通券となっており、1枚で全ての拝観が可能。西院伽藍は世界最古の木造建築物群。金堂に安置される国宝・釈迦三尊像は止利仏師の作で、太子の菩提を弔うために作り上げられた日本仏教彫刻史の初頭を飾る名作。その他の伽藍には、飛鳥時代の大作・観音菩薩立像(百済観音)を祀る大宝蔵院や、聖徳太子の等身像とも伝わる秘仏・観音菩薩立像(救世観音)を祀る夢殿がある。広大な寺域のうえ、期間限定で公開される貴重な秘仏が幾体もあり、何度訪れても足りないくらいである。

法隆寺は仏教美術の宝庫であり、今に至っても新たな発見が後を絶たない。つねに古くしてまた新しく、人々の関心を集め続けている。


正式名称 法隆寺
宗派 聖徳宗
本尊 釈迦如来
所在地 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1の1
電話番号 0745-75-2555
公式サイト http://www.horyuji.or.jp/

付帯情報

交通案内 ・JR法隆寺駅より徒歩約20分バス「法隆寺門前」行き、法隆寺門前下車
・JR王寺駅より
バス「春日大社・奈良」行き、法隆寺前下車
・近鉄奈良駅より
バス「JR王寺駅」行き・「法隆寺」行き、法隆寺前下車
MAP
大きな地図で見る
駐車場情報 法隆寺観光自動車駐車場:普通車500円 バス2800円
車椅子による見学 スロープあり
拝観・開館時間 2/22~11/3 8:00~17:00   11/4~2/21 8:00~16:30
見学所要時間 90分
休日・休館
料金 一般:1500円(1200円)

大学・高校:1500円(1050円)

中学生:1500円(900円)

小学生:750円(600円)

※()内の数字は30名以上の団体割引料金

備考