長谷寺について
長谷寺は、寺伝によれば飛鳥時代の686年、僧・道明によって初瀬山の西の丘に三重塔が建立されたことが始まりとされる。初瀬川の北岸、初瀬山の中腹にある。
【隠口の初瀬】
長谷寺は『万葉集』以来、「隠口(こもりく)の初瀬」と呼ばれてきた。京都の清水寺や近江の石山寺とならぶ観音の霊場であり、「長谷詣」は平安貴族の楽しみのひとつでもあった。とくに女性の信仰が厚く、『源氏物語』『更級日記』『蜻蛉日記』などにその記述が見られる。舞台造の本堂へ続く399段の登り廊が有名で、牡丹の時期には登り廊の両側を7000株の牡丹が彩る、花の寺である。
本尊は十一面観音。高さ10mを超える大きな観音像で、元は奈良時代、僧・徳道が霊木を得て、これを刻んで作り上げたものとされる。ただし長谷寺は今日に至るまで十数回の大火に見舞われ、元の本尊も平安時代に焼失。現在のものは1538年、新たに造立されたものである。特別公開時には、本尊のお足元までお参りすることができる。
付帯情報
交通案内 | 最寄り駅からの交通 ・近鉄 長谷寺駅 歩15分 |
MAP | |
駐車場情報 | 普通車 500円 |
車椅子による見学 | スロープ有 (足の不自由な方は門前駐車場~本堂間の送迎あり) |
拝観・開館時間 | 8:30~17:00(10月~3月は9:00~16:30) |
見学所要時間 | 60分 |
休日・休館 | |
料金 | 大人:500円 小学生:250円 |
備考 |