なら燈花会2024
奈良は連日30度を超える猛暑日が続いており、公園の鹿達も夏バテ気味です。これだけ暑いと、日中は外出したくない…という方も多いんじゃないでしょうか。そんな「暑いの苦手派」の方々にも気持ちよく奈良観光をしていただける行事が、『なら燈花会』です。5日〜14日まで10日間、世界遺産の地奈良公園が優しいろうそくの明かりで照らされます。
燈花
「燈花」とは灯心の先にできる花の形をしたかたまりで、できると縁起が良いものだそうです。期間中なら燈花会会場に足を運んでくれた全ての方の幸せを願うという素敵なコンセプトで行われています。見るだけでなく参加したい!という方のために「一客一燈」も行われています。一客一燈は春日野国際フォーラムで受け付けており、ご自身の手で灯していただけます。(協力金500円)平和や将来のこと、大切な人のこと、穏やかな祈りと共に灯りの花を咲かせて下さい。
エリアマップは「なら燈花会公式ホームページ」にてご覧いただけます。
- 所在地:〒630-8244 奈良市三条町547番地
- 電話番号:0742-21-7515
- HP:https://www.toukae.jp/
「福は内!鬼は内!」【元興寺】
2024年1月25日 行事
みなさま、こんにちは。奈良観光ガイドです。
正月行事や若草山焼きも終わると、奈良公園、次の大きな行事は節分です。豆まきを行うお寺も多いので時間の合う方は参加してみてはいかがでしょうか?さて豆まきといえば「鬼は外!福は内!」の掛け声が一般的ですが奈良市元興寺からは少し変わった掛け声が聞こえてきます。
「福は内!鬼は内!」
「福は内、鬼は内」聞きなれない掛け声です。元興寺は八雷神や元興寺の鬼(ガゴゼ)の発祥の地であるため近年あえてそう呼ぶようになり、「福は家の内に入るように」「鬼は自分の内から出るように」という意味が込められているそうです。
左上の画像は以前、奈良ひがしむき商店街で展示されていました。力強い「鬼」の書は棟方志功画伯の作。節分の豆まきは元興寺さん以外にも行われますので、時間の許す限り巡ってみてはいかがでしょう?どこかでせんとくんと逢えるかも??
元興寺
正午12:00〜極楽堂内 法要 特別祈願(不動法) お練り
13:00〜境内 柴燈大護摩供 境内 火渡り秘供
15:00〜舞台 豆まき
※場合により変更の可能性もあります。主催者発表をご確認ください。
- 所在地:〒630-8392 奈良県奈良市中院町11
- 電話番号: 0742-23-1377
- 営業時間:09:00〜16:30
- 定休日:無休
- HP:http://www.gangoji.or.jp/
古都を彩る! 【若草山 山焼き】
2024年1月24日 行事
1月の第四土曜日、奈良公園の若草山では山焼きが行われます。今年2024年は27日に行われます。奈良を代表する行事のひとつです。
普段落ち着いた雰囲気の奈良公園も「山焼き」の日は大変混雑します。お土産もの屋さんの並ぶ若草山の麓も屋台が出店しいつも以上の活気です。多くのお店が若草山を望む建て方をしているため、山焼きの日山麓のお店はまさに「特等席」です。
まずは花火が上がり古都の夜空を彩ります。旅行客の方も地元の方も一緒に歓声をあげて空を眺めます。15分ほど花火が続きクライマックスの大きな花火が上がったあと、厳粛な空気の中いよいよ山焼きがはじまります。
若草山 山焼き
若草山山焼きの起源は「若草山の周辺社寺、春日大社、興福寺、東大寺の領地争い」「春の芽生えをよくするための野焼き」「山焼きをしないと災厄が起きるため」など諸説ありますが、どの説が正しいのかは定かでありません。春日大社・興福寺・東大寺によれば「若草山山頂にある前方後円墳(史跡:鶯塚古墳)の霊魂を鎮めるための祭礼」とのことです。
一時期中断していた時期があるものの大昔からずっと行われてきたという事実と、その意味や背景を考えると歴史にロマンを感じます。
ぜひ、「若草山山焼き」間近でご覧ください。毎年1月の第四土曜日です!
【びんどらばらだじゃそんじゃ】?
2023年5月20日 撮影スポット
「びんどらばらだじゃそんじゃ」とは十六羅漢の一人です。(羅漢とは仏教について学び尽くした者、修行者として最高位ということを表しています。)
漢字では「賓度羅跋囉惰闍尊者」と書き、漢字も読みも非常に難しいため、一般的には「びんずる様」と呼ばれ親しまれています。全国の様々なお寺に安置されています。画像のびんずる様は奈良市東大寺の大仏殿前に安置されていますので、東大寺大仏殿を拝観される際にはぜひ立ち寄ってみてください。
そして、びんずる様を撫でていってください。
お寺の仏像に触れるなんてとんでもない!と思った方もいるかもしれませんが、ご安心ください。多くのお寺でびんずる様は例外となっています。「撫で仏」として信仰されることが多いのです。自分自身の体の調子の良くない部位や良くしたい部位を撫でてから、びんずる様の体の同じ部位を撫でると神通力(超能力)によって治る、良くなるという民間信仰があります。
びんずる様は出家をして間もなく悟りを開くほど優秀な修行者であったといわれています。神通力も悟りを開いた際に得たそうです。病や怪我に苦しむ人を癒す力、その他にも人の心を読む力、肉眼では見えないほど遠くのものを見る力など様々な能力があり、お釈迦様の弟子として行動を共にしていました。しかし神通力をむやみに使用したことでお釈迦様から注意を受け最終的には追放をされてしまいます。とはいっても完全に見捨てられたというわけではなく、「私の元から離れ、遠い地で人々を救いなさい」というお釈迦様の思いもあったようです。どのお寺でもびんずる様がお堂の外に安置されるのは、お釈迦様から離れた遠い地で仏教を広め、人を救い続けていることを表現しているともいわれています。
- 所在地:〒630-8211 奈良市雑司町401-1
- 電話番号:0742-22-5511
- 拝観時間:午前8時~午後17時
- 定休日:無休
- HP:http://www.todaiji.or.jp/
月ヶ瀬梅渓梅まつり!
ここ数日の暖かな気候に誘われて、奈良の各所で早くも梅の花が咲きだしました。今回はその中でも県内随一の梅の名所をご紹介します。
関西随一の梅の名所「月ヶ瀬梅林」
奈良市月ヶ瀬(旧:月ヶ瀬村)は、江戸時代、紅花染めの原料に必要な鳥梅の一大生産地でした。最盛期には10万本ほどの梅が生育されていたようですが、合成染料の登場により紅花染めは衰退しました。その後は懸命な保存活動により関西随一の梅の名所言われるまでとなり、多くの観光客の目を楽しませてくれています。
中央に五月川が流れる渓谷にある月ヶ瀬。「月ヶ瀬梅林」は月ヶ瀬尾山とその周辺に拡がる梅林の総称ですので、実際には複数の梅林がありどれも綺麗ですが、梅林越しに五月川を見下ろす「一目八景」の景観は特におすすめです。標高が高い分、平地の梅より遅咲きですので、3月下旬まで見頃が続きます。梅林各所で便利な「月ヶ瀬ウォーキングマップ」が配布されています。結構広いので地図を見ながら効率よく見て回ることをおすすめします!
※画像は2017年撮影のものです。
※2021年は月ヶ瀬口駅からの臨時バスが中止となりました。お気を付けください。
- 所在地: 奈良市月ヶ瀬尾山
- 電話番号: 開花状況のお問い合わせ/月ヶ瀬観光会館 TEL:0743-92-0300、奈良市月ヶ瀬行政センター TEL 0743-92-0131
- 開花状況(月ヶ瀬観光協会) http://www.tsukigasekanko.jp/umefes/umekaika/
- 奈良市観光協会 https://narashikanko.or.jp/spot/nature/meisho-tsukigasebairin/