安倍文殊院について

奈良県桜井市にある華厳宗寺院。同宗大本山である東大寺の別格本山とされている。

創建は飛鳥時代、大化の改新時に左大臣となった安倍倉梯麻呂が一族の氏寺として建立したと伝わる。倉梯麻呂の建立した安倍寺(崇敬寺)は現在の寺の南西300mの地に法隆寺式の大伽藍を持っていたが、鎌倉時代に現在地へ移転。その後も隆盛を誇ったが、1563年に松永弾正の兵火に遭ってほとんどの堂宇が焼失。現在の本堂は1665年に再建されたもので、堂内に文殊菩薩像を安置している。

【日本三文殊の一】

この像は文殊菩薩が獅子に跨った騎獅像で、獅子を合わせると7mを越す大作。鎌倉時代の仏師・快慶の作と伝えられ、文殊菩薩に付き従う4体の脇侍と合わせて国宝指定されている。「三人寄れば文殊の知恵」の格言はこちらの文殊菩薩から生まれたという話もあり、京都の「切戸文殊」、山形の「亀岡文殊」とともに、日本三文殊のひとつとして信仰されている。毎年多くの受験生が参拝に訪れる、智恵の寺である。


正式名称 文殊院
通称 安倍文殊院
宗派 華厳宗
本尊 文殊菩薩
所在地 桜井市阿部645
電話番号 0744-43-0002
公式サイト http://www.abemonjuin.or.jp/

付帯情報

交通案内 JR・近鉄
桜井駅より
タクシー5分
徒歩20分
石舞台行きバス「安倍文殊院前」下車1分。
MAP
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駐車場情報 普通車:500円  200台
車椅子による見学
拝観・開館時間 9:00 ~ 17:00 (抹茶つき)
見学所要時間 40分
休日・休館
料金 大人:700円 小学生:500円
備考