西大寺について
764年9月11日、太政大臣・藤原仲麻呂(恵美押勝)の謀反が発覚した。この日、乱の平定を祈願して孝謙上皇(重祚して称徳天皇)は四天王を祀る寺院の建立を発願する。この寺は薬師堂、弥勒堂、四王堂、東塔、西塔などが立ち並ぶ壮大な伽藍で、東の東大寺に匹敵する寺院として西大寺と名付けられた。平安時代には衰退し、火災や台風で多くの堂塔が失われるが、鎌倉時代に入って大いに復興を果たしていくことになる。
【興正菩薩叡尊】
その西大寺中興の祖となったのが僧・叡尊である。叡尊は35歳で西大寺に住し、その後90歳で没するまで50年以上、荒廃していた西大寺の復興に尽くした。西大寺の仏像や工芸品は、この叡尊の時代に制作されたものが多く現存している。叡尊は真言律宗の根本道場として伽藍を整備したため、現在の西大寺はその頃の伽藍配置を伝えている。境内の四王堂には孝謙上皇発願の四天王像が今も安置されているが、そのうち増長天が足元に踏みつける邪鬼のみが創建当初のもので、それ以外はすべて鎌倉時代の作となっている。本堂の釈迦如来立像は叡尊が発願したもので、京都・清凉寺の釈迦如来を模刻した彫像。また、秘仏・愛染明王を祀る愛染堂が本堂右手にあり、こちらは鎌倉時代の愛染明王像としては代表的な作品とされている。
西大寺では大茶盛という行事が行われているが、これは叡尊が当時は薬とされていた茶を民衆に振る舞ったことが始まりで、直径40㎝もある大茶碗を周りの人に支えられながら茶を戴く儀式が名物となっている。
付帯情報
交通案内 | 最寄り駅からの交通 近鉄 大和西大寺駅 南口から歩3分 |
MAP | 大きな地図で見る |
駐車場情報 | 有り 普通車:200円 マイクロバス:600円 バス:1,000円 |
車椅子による見学 | |
拝観・開館時間 | 9:00~16:30 (最終受付16:00) |
見学所要時間 | 60分 |
休日・休館 | |
料金 | ・本堂 大人:400円 中高生:350円 小学生:200円
・四王堂 大人:300円 中高生:200円 小学生:200円 ・聚宝館 大人:300円 中高生:200円 小学生:200円 ・愛染堂 大人:300円 中高生:200円 小学生:200円 四か所共通拝観券 一律1000円 |
備考 |